レーシングカートを始める際に購入が必要なものといえば、まず頭に浮かぶのはマシンとレーシングウェアだろう。実は、カート活動には他にもいろいろなものが必要になる。その理由のひとつは、レーシングカートが基本的に自分で整備や清掃を行なうものだからだ。それでは、まずカートを始める際に必要になる主なものを列挙してみよう。

イニシャルコスト

・マシン(シャシー/エンジン/タイヤ)
・レーシングウェア(ヘルメット/レーシンググローブ/レーシングシューズ)
・エンジン/駆動用アイテム(スパークプラグ/スプロケット=駆動ギア/チェーン等)
・カートスタンド(整備台)
・工具一式
・タイヤ空気圧計などの計測具
以上は初走行の前にそろえるもの。これらに加えて、サーキットを走り、その活動を維持していくためには、別の出費が必要になってくる。その主な項目を列挙してみよう。

ランニングコスト

・ガソリン
・エンジンオイル
・チェーンオイル
・整備/清掃用ケミカル類(パーツクリーナー等)
・整備/清掃用品(結束バンド/ブラシ/ウエス等)
・交換用のスパークプラグ/チェーン/スプロケット
・交換用のタイヤ
・サーキット走行料金
・サーキットまでの交通費
・エンジン等のメンテナンス/オーバーホール料金

活動の仕方によって、特にレース参戦する場合は下記のようなコストも必要となります。
・レースの参加料金
・セッティングパーツ
・ドライビング解析用データロガー
・遠征の際の宿泊費

カートに乗る前にそろえるものの費用を「イニシャルコスト」、カートを走らせ活動を続けていくための費用を「ランニングコスト」と呼ぶ。実は、長く活動を続けていく上で重要なのはランニングコストの方。カートを走らせるのにどのくらいの費用が必要なのかは、活動を2~3ヵ月続けてみると実際のところが分かってくるだろう。それを把握した上で、無理のない年間活動計画を立てて、長く楽しくカートを続けていただきたい。