2022 ROK SHIFTER CUP 第1戦/第2戦
■2021年11月28日 ■鈴鹿サーキット国際南コース(三重県) ■晴れ(ドライ) ■参加台数:第1戦 18台/第2戦 18台
イタリア・VORTEX社製の6段変速125ccエンジン『ROK SHIFTER』のワンメイクレース、ROK SHIFTER CUPが11月28日、三重県・鈴鹿サーキット国際南コースで2022シリーズの開幕を迎えた。
2021年9月1日から2022年8月31日を期間として行われるこのシリーズは、全5大会で開催。第1大会から第4大会まではタイムトライアル→RACE1→RACE2のフォーマットにより1大会2レース制で行われ、第5大会のみQualifying(タイムトライアル)→Prefinal→Finalの1レース制フォーマットを採用。第5大会のみ3セッションすべてにシリーズポイントが付与される。
2022シリーズ最初の大会に参加したのは、ノーマルクラス(当該年度14歳〜34歳)10台、マスタークラス(同35歳以上)8台の計18台。最年少15歳、最年長60歳と幅広い年齢層のドライバーたちが鈴鹿に集まってきた。ノーマルクラスでは全日本OKクラスで活躍中の田中風輝選手(TAKAGI PLANNING)と山越陽悠選手(AP Speed with SOVLA)、地方選手権などで活躍中の酒井畝那選手(ABout Factorry)がデビューを果たした。
大会当日の鈴鹿上空は快晴。タイムトライアルでは東拓志選手(NEXT-ONE Racing)が47秒233のトップタイムをマーク。2〜5番手には大宮賢人選手(MOMOX KART RACING)、10月のイタリア・ROK SUPER FINALで予選総合4番手と大活躍を演じた岩崎有矢斗選手、田中選手、山越選手と全日本OKドライバーが並んだ。
マスタークラスでは2021シリーズ王者の岡本孝之選手(ハラダカートクラブ)が総合7番手でトップに。2番手に加藤丈宜選手(MOMOX KART RACING)、3番手に西野武志選手(LYNX)が続いた。
スタンディングスタートで10周のレースが始まると、ポールの東選手は得意のスタートを決めてトップのまま発進。一方、セカンドグリッドの大宮選手は大きくポジションを下げ、代わって岩崎選手が3コーナーの混乱を抜けて2番手に上がった。3番手には4ポジションアップの岡本選手。その真後ろに田中選手が着けている。
2周目、田中選手が3番手に浮上。そこから岡本選手を引き離し、岩崎選手をじわじわと追い上げていく。そんな背後の展開をよそに、東選手は2秒半ほどの大きなリードをもって1周目を終え、中盤からはタイヤを労わりながら余裕を持って周回を重ねていく。
結局、レースは東選手のワンサイドゲームに。2020シリーズ王者が圧倒的な独走で今季開幕戦をものにした。
2番手を行く岩崎選手には、残り3周で田中選手が追い付いたが、ここは逆転ならず。岩崎選手が2番手、田中選手が3番手でチェッカーをくぐった。しかし、オープニングラップでアクシデントに遭遇した岩崎選手にはフロントフェアリングのペナルティが課され、結果は2位田中選手、3位岩崎選手となった。また、ノーマルクラス最年長の小林弘直選手(HRT)が9番グリッドから順位を上げ、5位でフィニッシュしている。
マスタークラスでは岡本選手が単独走行を続け、総合4位でクラス優勝を果たした。同クラス2位は加藤選手。終盤戦の5台一丸による6番手争いの渦中をノーマルクラス勢に混じって走り、総合9位でフィニッシュした。同クラス3位には、残り2周で西野選手の前に出た中土和徳選手(RS nakatsuchi)が入賞した。
16周で行われた第2戦は、またも東選手の独壇場となった。順調にトップをキープしてスタートした東選手は、またもオープニングラップで背後に約1.5秒の大きなギャップを築いて独走。ファステストラップをマークしながら快走すると、そのリードは折り返し点で4秒に達した。そして東選手は、悠々と右手を挙げてフィニッシュ、無敵のレースで開幕2連勝を果たした。
東選手の背後ではドラマの多いレースが繰り広げられた。3番グリッドの岩崎選手はスタートで失速して、後方グループまでポジションダウン。4番グリッドの岡本選手がこの機に乗じてセカンドグリッドの田中選手もかわし、2番手に上がってきた。
3周目、田中選手が岡本選手を抜き返して2番手に復帰。マスタークラスの先頭を行く岡本選手の後ろには、小林選手、8番グリッドから浮上の丸山陽平選手(HRT with GG)、12番グリッドから追い上げを図る大宮選手とノーマルクラスの3台が続く。若手の追走を果敢な走りで抑えていた岡本選手だったが、11周目に一気に3台の先行を許した。
ここで3・4番手に上がったのが、小林選手をパスしてきた丸山選手と大宮選手。RACE1では1周目の陥落で速さを結果につなげられなかった大宮選手は、残り4周で丸山選手攻略に成功して3番手に上がった。
上位陣の攻防はここで終了。デビュー戦の田中選手が2番手、大宮選手が3番手でチェッカーを受けた。ところが田中選手にはスタート進行での違反があったとして3ポジション降格のペナルティが下り、大宮選手、丸山選手、小林選手が2〜4位に繰り上がった。大宮選手と丸山選手はこれが初表彰台だ。
マスタークラスでは、岡本選手が総合6位でフィニッシュして堂々の2連勝。加藤選手が総合12位でゴールして、2戦連続の2位。スタートで13番グリッドから7番手までジャンプアップを果たした西野選手は、その後徐々に順位を下げていったが、総合13位で走り切って同クラス3位となった。
2022年4月17日(日) 三重県・鈴鹿サーキット国際南コース
2022 ROK SHIFTER CUP 第3戦/第4戦